「りぶこらむ」(2000年11月)

2000年10月 2000年12月

 11月14日(火)

 ・「iモード事件」

 実は最近は携帯電話関連(要するにiモードとか)の仕事をすることが多いのですが、そんな中、参考になればと言うことで「iモード事件」という本が廻ってきました。
 今やベストセラーになっているので敢えて説明する必要はないかもしれませんが、この本は、突然ドコモに飛び込みiモードの立ち上げに貢献した、松永真理さんという方がお書きになった本です。その後、あれよあれよという間に時の人となり、昨年のウーマン・オブザ・イヤーにまで輝いてしまいました。

 内容としては、開発・設計から立ち上げまでの苦労話が津々浦々と書かれているので、それほど難しい内容でもなく、気楽に読めばいいかと思いますが、私として一通り読んでみての感想をちょっとだけ書こうと思います。

  1. 各方面から意見を出し合った
     新サービスを始めるにあたって、ドコモはリクルートの情報誌で新メディアの立ち上げに定評のある松永さんを招き、外部の風を吹き込みます。
     ただあくまで携帯電話の専門家ではなく、HTMLすら書けないのに、です。

     こういう世界、専門家のみで議論して製品・サービスをつくると、確かに多機能にはなるのですが、極端な製品になってしまって、支持されるのはいわゆる「ハイエンドユーザー」だけのものになってしがいがちになってしまうかと思います。
     今まで、こういうのは沢山あったと思いますね。

     やはり、このような新しいモノをつくるとき、一般ユーザの意見を尊重することが大事で、そういう人選をしたことに成功の秘訣がありそうです。

  2. 憎まれっ子世にはばかる?
     例えが違うかな?(笑)
     要するにですね、iモードは設計段階で随分と叩かれています。私として感じたのは、爆発的に大ヒットするもの、多少は突飛なものである必要があるかと思うのです。
     そういうものは、既存概念から少々離れたものであるため、立ち上げまではかなり叩かれると思うのです。もちろん、他の人の意見を聞くのも大切ですが、開発者は信念を持って開発を進めています。
     もちろん、そういう中にハズレもたくさんあるかと思うのですが、こういう突飛な「遊び」の中にこそ大ヒット策が時折隠れているもので、最近の「研究よりも」儲け一辺倒の企業が多い中に、ドコモのような余力のある会社は強いなぁと思った次第です。
 ただ私は、もう「iモードの時代」は終わったと思っています。
 別にiモードに替わって何かが取って代わると思っているわけではなく、LINUXのリーナスの言葉のようですが、「技術は当然と思われたときには技術でなくなる」、つまり、もう当然のモノとして認知され、当然のように使われると思うのです。

#私はiモードは使っていませんし、J-Skyも滅多に使っていませんが・・・


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