LibrettoにWINDOWS98をインストールする
(Libretto50〜70向け)


 1998年7月25日、ついに待ちに待ったWINDOWS98日本語版が発売されました。このOSは「新しいOSが出た」というよりも「より完璧になった95が出た」といった方が適当なものだとは思います。
 しかしながら、「期待はずれ」という訳ではありません。「より完璧な95」である以上、Librettoでも良いことは沢山あるというわけです。

 ここでは、WINDOWS98をLibrettoにインストールするコツや新機能の解説をしていきたいと思います。


左:Libretto60  右:Libretto30改


 方針

 私がWINDOWS98をLibrettoにインストールするにあたって思っていたことは以下のようなことです。

いかに少ないリソースを有効に使うか。
Librettoは各種リソースが限られた量しかありません。
  1. メモリ………少ないメモリでスムーズに動くのか?スワップはどうか。
  2. CPU………L2キャッシュ無しでも重くないか。
  3. HDD………インストール容量は極端に大きくないか。
  4. 画 面………狭い画面をいかに有効にカスタマイズできるか。
  5. 拡張性………FDD無しでも問題ないか。
動作が重くなるのか、重くなっても余りある新機能なのか。そのようなことが重要になります。

新機能はLibrettoでも動くのか
動作しなくなってしまうソフトがあるか。
安定度は95と比べどうか。
 以上のようなことを考慮して進めていこうと思います。


 インストール

 インストールには2つのやり方があります。


95からのアップグレード
 アップグレードでのインストールは特に難しくありません。WIN95が動作している状況で、セットアップを実行するまでです。CD-ROMやネットワークドライブからでもOKです。
 まず事前にHDD全体のバックアップを取っておきましょう。後に「以前のOSのシステムファイルを保存するか」という選択があるのですが、HDDの少ない環境では保存するだけ邪魔になるでしょうから、できれば保存しないようにして、インストールに失敗したようならばバックアップを用いHDD全体の復元を行うようにした方が利口です。
 インストール前にBIOSのアップグレードが必要なマシン(50/100)はBIOSのアップグレードを行います。
 そしたら接続されたCD-ROMもしくは共有接続されたネットワークドライブのCD-ROMからインストールを行い、その後に
→東芝のサポートサイトにあるバージョンアップされたドライバ類に変更すればOKだと思います。


クリーンインストール(製品版のみ)
 新規に1からインストールすることもできます。こちらの方がインストール容量の削減になりますし、95の汚い環境を引き継がない分だけ安定しますのでお勧めです。
 基本的には以下のもののうち、いくつかが必要となるでしょう。
  1. WIN98セットアップで認識できる種類のPCカード接続のCD-ROMドライブ
  2. Libretto用FDD
  3. ポートリプリケータ/PCカードアダプタ
  4. HDDにCD-ROM内容が転送できるような他のPC
  5. LAN接続の他のPC(FDD付き)
 それと、Libretto60までならばバックアップFD、70以降ならばWIN95起動ディスク拡張ドライバは必須です。

・インストールの方法
  1. Libretto用FDDとCD-ROMの併用
     これが一番無難でしょう。双方と、当然ポートリプリケータ/PCカードアダプタが必要となります。
     問題は、お持ちのCD-ROMドライブがインストールに対応しているかどうかということ。これはなかなか難しい問題で、比較的新しいものならOKのようですが、確証は持てません。あと、ATAPI接続の方が良いでしょう。

     また、FDISKで完全に領域が空になった状態では、ポートリプリケータ側のPCカードスロットが使用できなくなることがあります。
     その場合、まずフロッピードライブでWIN9の起動ディスクを使い領域を確保後(FAT32でも構いません)、WIN9起動ディスクを使ってフォーマット、FD(1・2)の内容をHDDに転送してセットアップ環境を作ってやる必要があります。

  2. HDDにCD−ROM内容を転送する
     「母艦」をお持ちの方ができる方法です。母艦にLibrettoのHDDを接続し、WIN98起動FDを用いてフォーマット後(この場合ハイバネーション領域を手動で確保してやる必要がありますので、事前の容量をメモしておきます)、起動FDの内容とCD−ROMのWIN98以下をHDDに転送し、Librettoに戻してセットアップを起動する方法です。
     Librettoに接続のCD−ROMドライブもFDDも必要ありませんので、大変安価に実行できる方法です。

  3. CD・FD両搭載の他A4ノートを用いる
     今回のWIN98製品版のインストールには私はこの方法を用いました。WIN98起動FDから起動し、まずHDDのフォーマットだけ行います。
     その次にWIN98CD−ROMの¥WIN98以下だけをHDDに転送しておきます。
     あとはそのPCで普通に(1)と同じようにセットアップを行います。
     そして、最初の再起動の時にHDDをLibrettoに差しなおします。ここまではハードウェア情報はインクルードされないので、大丈夫です。
     (2)とどのように違うかというと、明らかにインストール速度が違うのと、インストールに一時的に必要なDOSドライバを入れなくてもすむので綺麗にインストールできることです。

・Librettoへのカスタマイズ
 DOS/VのWIN98は、そのままでもLibrettoで動かないわけではないのですが、あまり都合のよくないところも何点かあるのも現状です。

  1. BIOSアップデート(Libretto50/100)
     Libretto50/100をお使いの場合、BIOSアップデートの必要があります。
     
    →東芝のホームページから最新のBIOSをダウンロードし、説明に従ってアップデートを行ってください。

  2. 最新ドライバの使用(Libretto50/60/70/100/SS1000)
     Libretto50以降の各機種の場合、標準添付のドライバを用いた場合、多少動作が不安定になることがあります。
     最新ドライバを用いると動作が安定しますので、→東芝のホームページから最新の各機種用ドライバをダウンロードしてきましょう。

     クリーンインストールの場合、次の手順を踏むとよいです

    1. クリーンインストールする
    2. 拡張ドライバFD(1)・東芝ユーティリティをインストール
       コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」→「WINDOWSファイル」から「ディスク使用」でインストールします。LAN接続の母艦のフロッピードライブやHDDに事前にコピーしておくとよいでしょう。拡張ドライバFD(2)をインストールすると不具合が生じますので、入れないでください
    3. ダウンロードしてきたドライバにアップデート
       主にサウンドドライバと省電力ユーティリティのアップデートになります。省電力ユーティリティの方はWINDOWSの設定よりも東芝設定の方が優先されるようになり便利になります。

  3. Libretto20/30の場合・・・
     WINDOWS98について、Libretto20/30は完全にメーカーサポート外になってしまいました。残念ですが、いろいろと試してみましたのでご報告します。

    • 拡張ドライバはインストールしない
       Libretto50以降と同じようにインストールすると、一見無事なように起動します。画面設定なども問題なくできます。
       が、東芝省電力ユーティリティをインストールしようとして拡張ドライバをインストールすると完全にはまってしまいます。以後safemodeでしか起動しなくなってしまいます。どうやらWINDOWSのAPMと完全にかち合ってしまうようで、WINDOWSのAPM設定の「電源状態のポーリングをしない」をチェックすると起動するようになりますが、今度は電源の残り容量がわからなくなってしまいます。かなり不便になってしまいます。

    • サスペンドできない
       これはもっと切実な問題で、どうやら標準でプラグ&プレイで認識、インストールされるドライバと相性が悪いようです。(一度ドライバのインストールに失敗したときにはサスペンドできた。ただ、何のドライバかは調査中です。)
       これは大変なことで、何とサスペンドしようとすると電源が落ちてしまいます。かなり精神衛生上よくないので注意しましょう。

     ということで、私はあまりLibretto20/30にWINDOWS98を入れるのはおすすめできません。チャレンジ精神旺盛な方で献身的でLibretto20/30が余っている方のみがんばってください。(^^)

・インストールのまとめ
 私は、(仕事柄ではないのですが)いろいろな各社ノートPCにWIN98を入れる作業を委託される機会に恵まれたのですが、結論としては案外Libretto(50以降)は素直なマシンだということが分かりました。
 もちろん、これは固有デバイスが少ないということなのですが、それにしてもこれだけ綺麗に入るのには驚きというか、そういう気分がしています。

・補足事項(98/10/27追加)
 このページをご覧になってインストールされた、山中さんからメールをいただきましたので、ご紹介いたします。
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 こんにちは。Win98のインストールでわかったことを報告致します。

 今回、私のLib60(ドコモM2、HDD2G)にクリーンインストールす
るにあたって、HDDを1.4G+0.6Gにパーティションを切り、必要なフ
ァイルを全て0.6Gにコピーした後に、インストールを開始しました。

 Win98については何の問題もなくセットアップできましたが、やはり拡張
ドライバを導入するときにWin95のディスク11を要求されました。(2度
トライして2度ともそうでした。)また、拡張ドライバ2までインストールした
場合、再起動のたびにエラーが出ることも判明しました。その場合のエラーは 
vcom.vxd を呼び出せない云々というようなものでした。

 ご参考までに、私の拡張ディスク1・2のファイル内容と拡張ディスクinf
ファイルを下に載せておきますので、何か気づくことがありましたら教えていた
だければ幸いです。

 ちなみに、最終的なインストール手順は、
(1)win98インストール
(2)拡張1とユーティリティを導入
(3)UGドライバを導入
として、現在は何の問題もなく動作しております。

ディスク内容
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 ありがとうございました。私としても、実際に分かってはいたのですが、書き漏れのあった部分が多く、ご迷惑を掛けていることもあるかと思いますが、参考にしていただければと思います。

 環境移行


 便利な新機能

☆コントロールパネル

 コントロールパネルはこんな感じです。95と大した差はありませんが、新規に追加された機能がいくつかあります。また、MS−PLUS!(95)の機能は全て含まれています。
 TweakUIは後でインストールしたものですが、問題なく使用できます。

☆進化したデフラグ
Defrag Tool

 95では単に断片化の修復ツールであったデフラグも、「パフォーマンス向上ツール」として大幅に進化を遂げています。
 パフォーマンスの向上のため、常にアクセスを監視しアクセスの多いファイルを上位に持ってくるようにしています。また、パフォーマンス向上のために敢えてファイルを断片化するようにすることもあります。

 従来の「●%断片化されています」との表示はありません。また、特にFAT32ではかなりの時間を要します。  デフラグによるパフォーマンス向上はFAT32の方が効果あるようです。暇なときにたまに実行すると良いでしょう。

☆ディスククリーンアップ
 95ではセットアップ一時ファイルが \windows\temp などに格納され、ユーザーが消さない限り残ってディスク容量を圧迫することがありました。
 ディスククリーンアップはそれらを削除することを自動化する役目があります。セットアップ一時ファイルの他にもIEのキャッシュデータもこれによって削除できます。

☆OSによる電源管理

 OSによって電源状態を監視して、複数個のバッテリーの状態が分かります。また、AC時と電池駆動時の駆動状態を別々に設定できます。
 また、東芝のホームページからダウンロードした電源管理ドライバの更新を行うと「東芝省電力設定」が登録され、そこでの設定が使用できるようになります。

☆便利になった赤外線通信
 標準で赤外線通信プロコトルが組み込まれます。これがなかなか便利で、ファイルを右クリック→送る→赤外線の受信側とするだけで転送が開始されます。
 受け取ったファイルはマイコンピュータの中にある赤外線の受信側にある、「受信したファイル」フォルダに格納されています。これを移動します。

☆オーディオシステムの設定

 コントロールパネル→マルチメディア→再生デバイス詳細プロパティで、オーディオシステムの設定ができます。
 音が変わるのは、DirectX対応のゲームをやったときだけですので、そう効果はありませんが(笑)


 方針のまとめ

  1. メモリ使用量はどうか。
     私の使った感じでは95と殆ど変わらないと思います。ただし、スワップはちょっと増えた感があります。
     また、MAGNARAM97と組み合わせて使う場合(多くのLibrettoユーザーがそうなると思われますが)、使い方次第でスワップファイルがかなり巨大になる不具合がありました。そうなった場合には、スワップファイルの最大量を制限すれば良いでしょう。

  2. インストール容量はどうか。
     結論から言って、ここが一番のネックになると思われます。というのも、95は最小で100MB以下に抑えることが出来ますが、WINDOWS98ではその2倍強の200MB以上の容量を標準で喰ってしまいます。
     更に、新規ハードウェアをインストールした場合のデバイス情報、すなわちCABファイルのインストールをした場合にはもっと喰うことになります。

  3. スピードはどうか。
     比較的にリソースに余裕がある、Libretto50/60/70では全然問題ありません。メモリ使用の効率化、進化したデフラグのおかげでアプリケーションによっては小気味よく動作してくれて快適になります。
     逆に、Libretto20/30だと、前述のように少々スワップが多くなった関係で、ちょっとパフォーマンスが低下するようです。

  4. 狭い画面で使えるのか
     WINDOWS98はアクティブデスクトップなど、画面を贅沢に使うと思っている方も多いかもしれませんが、私の感想は全く逆でした。
     95と比べ、細かなところまでカスタマイズできるお陰で、無駄使いはしなくて済みます。これはLibrettoのみならずノートパソコン全てでの注目すべき点です。

  5. 安定度はどうか
     アプリケーションの不正終了の発生頻度は95と同じ頻度のようです。
     ただ、システムファイルチェッカー(sfc.exe)やディスクのクリーンアップでシステムの状態をこまめに管理するようにすれば、今までよりは環境の悪化が少なくなるのではないかと思われます。


 感想

 実際に使ってみて、WINDOWS98のコンセプトというものが自ずと見えてきたような気がします。
 それというのは、デスクトップマシン用OSがWINDOWS98ではなく、NT5.0になるのに伴って、WINDOWS98はノートパソコン用OSにシフトしてきた、ということ。省電力関係・赤外線などが特に進化したことがさいたる例ではないかと思います。
 丁度、PDA用のCEとデスクトップのNTの中間に位置するものがWINDOWS98ということでしょうか。

 結論としては、全てのアプリケーションが使えて新機能が多彩である以上、おおよそのLibretto50以降のユーザーがシフトして問題ないものだと言えます。
 ただ、メモリは最大量積みましょう。パフォーマンスが大幅に向上しますから。


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